【動物園の歴史探訪】開園当初の「幻の動物」とは?安佐動物公園の50年の進化

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1971年9月1日、広島市に本格的な動物園として安佐動物公園が開園しました。市民の熱い願いによって誕生したこの動物園は、半世紀以上にわたり「命を未来へつなぐ」という役割を果たし続けています。

しかし、開園当初、広大な敷地にはどんな動物たちが来園し、どのような展示が行われていたかご存知でしょうか?現在は見られなくなった「幻の動物」や、開園当初から現在まで受け継がれている繁殖・調査研究のDNAに焦点を当て、安佐動物公園の50年の歴史を振り返ります。

※この記事に掲載している画像はイメージです。実際の団体、個人、店舗、商品などとは異なる場合があります。

🐘 1. 1971年開園!「アフリカとアジア」がテーマの始まり

安佐動物公園は、開園当初からアフリカ産とアジア産の動物を中心とした展示を大きな特徴としていました。当時の展示動物の第一陣には、現在も当園の顔となっている動物たちが含まれていました。

開園当初に来園した主な大型動物

  • アフリカゾウ
  • チンパンジー、ゴリラ
  • グラントシマウマ
  • アフリカスイギュウ
  • クロサイ

特に、クロサイは開園時に来園したオス「クロ」とメス「ハナ」のペアが後に世界的な繁殖記録を打ち立てることになり、安佐動物公園の「種の保存」への貢献の原点となりました。

また、開園よりも前の1971年6月には、展示動物の第1陣としてフタコブラクダ3頭がトラックで到着したという記録も残っています。


🦌 2. 幻の動物たち:「今は見られない」昔の仲間

50年の歴史の中で、安佐動物公園からはいなくなってしまった、いわば「幻の動物」たちがいます。彼らの存在は、展示のテーマや、動物園が担う役割が時代とともに変化してきたことを示しています。

開園からしばらく飼育されていた動物の一例

  • トムソンガゼル:かつてキリン舎と一部の寝室を共有していましたが、当時は飼育が難しく、現在国内の動物園では展示されていない、非常に珍しい動物です。
  • イランド(エランド):ねじれた角が特徴のレイヨウの仲間で、シマウマ舎(サバンナエリア)で飼育されていました。
  • ジャッカルやシマハイエナ:開園当初、現在のマルミミゾウ舎があるエリア付近の獣舎で飼育されていた記録があります。

これらの動物がいた当時の写真は、園内の「動物科学館」の企画展や、公式サイトのブログなどで公開されることがあるため、過去と現在の展示を見比べてみるのも歴史を知る上で興味深いでしょう。


🔬 3. 開園当初からのDNA:安佐動物公園の「研究」の歴史

安佐動物公園の歴史は、動物の展示だけでなく、調査研究種の保存に力を入れてきた歴史でもあります。特に開園当初から力を入れてきたのが、日本の特別天然記念物に関する取り組みです。

繁殖・研究における功績リスト

  1. オオサンショウウオの繁殖成功(1979年):安佐動物公園は、飼育下でのオオサンショウウオの産卵・繁殖に世界で初めて成功しました。これは、開園当初から継続的な野外調査と研究を行ってきた成果です。
  2. クロサイの繁殖記録樹立:1977年に初の繁殖に成功して以来、開園時に来園したメス「ハナ」が産んだ子の数は、一頭のメスとしては当時の世界記録を達成しました。
  3. グラントシマウマの繁殖成功:開園の翌年(1972年)には初めての赤ちゃんが誕生するなど、広大な敷地を活かした群れ展示は、開園当初から繁殖に貢献しています。

これらの研究実績は、動物園・水族館での繁殖において優れた功績に贈られる**「古賀賞」**を複数回受賞するなど、高く評価されています。


🌟 4. 進化する安佐動物公園:未来へつなぐ取り組み

開園から半世紀を経て、施設の一部老朽化や、最新の「動物福祉」の考え方に対応するため、安佐動物公園は現在再整備事業計画を進めています。

現在、マルミミゾウの飼育や繁殖、カバなどの新たな動物を迎える計画など、常に進化を続けています。過去の「幻の動物」に思いを馳せつつ、現在展示されている動物たちの姿から、動物園の「命をつなぐ」役割を感じ取ってみてください。

🗺️ 安佐動物公園アクセス情報(参考)

本記事に記載の情報は執筆時点のものです。開園時間や展示動物に関する最新の情報は安佐動物公園の公式ウェブサイトでご確認ください。

項目情報
名称広島市安佐動物公園 (Asa Zoological Park)
所在地〒731-3355 広島市安佐北区安佐町大字動物園
開園時間・休園日公式サイトをご確認ください。
連絡先082-838-1111(代表)

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