安佐動物公園のゾーン6(日本・アジアの動物)とゾーン7(西園の動物)は、私たちが住むアジア地域や日本の自然に目を向けるエリアです。広大なアフリカの動物たちに比べて、どこか親近感を覚える動物が多いかもしれませんが、実はこのエリアには、地球上から姿を消す危機に直面している絶滅危惧種が数多く暮らしています。
森林破壊や環境変化によって、彼らが生きる場所は失われつつあります。安佐動物公園は、これらの貴重な動物たちを未来へつなぐための「種の保存」活動の最前線です。ゾーン6と7を巡りながら、彼らの生態を知り、私たちに何ができるのかを一緒に考えてみましょう。
※この記事に掲載している画像はイメージです。実際の団体、個人、店舗、商品などとは異なる場合があります。
🌿 1. ゾーン6:身近な日本の動物とアジアの絶滅危惧種
ゾーン6には、ニホンイノシシやホンドタヌキといった日本の身近な動物と並び、国際的に保護が必要なアジアの動物たちが展示されています。

ゾーン6の保全対象動物(一例)
| 動物種 | 生態の特徴と危惧の現状 |
| マレーバク | 鼻と上唇が伸びた独特な姿を持つアジア最大のバク。生息地の破壊により数が減っており、絶滅危惧種に指定されています。安佐動物公園は、その繁殖に協力しています。 |
| ツキノワグマ | 日本にも生息するクマで、胸の三日月模様が特徴。生息域の分断などにより、地域によっては絶滅の危機にあります。 |
| シジュウカラガン | かつて日本に多く飛来していたガン。国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストで、極めて絶滅の危険性が高い絶滅危惧I A類に指定されています。 |
特にシジュウカラガンは、日本で越冬していた群れが激減した歴史があり、動物園での飼育や繁殖を通じて、その種の維持が図られています。

🐼 2. ゾーン7:友好都市との交流と「未来へつなぐ」動物たち
ゾーン7(西園)は、見晴らしのよい開放的なエリアで、広島市と友好関係にある世界の都市とゆかりのある動物が多く展示されています。ここでも、厳しい自然を生き抜く貴重な動物たちに出会えます。
ゾーン7の主な絶滅危惧種と保護の意義
- レッサーパンダ:ヒマラヤや中国南部の竹林に生息。森林破壊により数が減少し、絶滅危惧種です。安佐動物公園では、個体登録や情報交換を通じて保護に取り組んでおり、その愛らしい姿は教育的な役割も担っています。
- コウノトリ:かつて日本に生息していたニホンコウノトリは、環境変化により一度は野生での姿を消しました。現在、全国の動物園や研究機関の協力により野生復帰の取り組みが進められており、安佐動物公園でも、種の維持と学習の場として展示されています。
- ユーラシアカワウソ:水辺の環境の指標となる動物。かつて日本にもニホンカワウソが生息していましたが絶滅し、アジアやヨーロッパに生息するユーラシアカワウソも、地域によっては数が減っています。
これらの動物たちは、私たちに**「野生動物が直面する現実」**を教えてくれる存在です。

🌍 3. 動物園が担う「種の保存」という役割
安佐動物公園のような動物園は、単に動物を展示するだけでなく、これらの絶滅の危機にある動物たちを救うための重要な役割を担っています。
動物園の主な貢献活動リスト
- 域外保全(いきがいほぜん):野生での生息が難しい動物を動物園で飼育・繁殖させ、その種の遺伝的な多様性を維持します。
- 調査研究:生態や繁殖に関する知見を積み重ね、野生復帰プログラムなどに活かします。
- 環境教育:来園者に対し、動物を取り巻く危機的状況を伝え、自然保護への関心を高めるきっかけを提供します。
安佐動物公園は、長い歴史の中で、クロサイやオオサンショウウオなどの繁殖実績を積み重ねており、これらの動物たちを未来へつなぐための努力を続けています。
🗺️ 安佐動物公園アクセス情報(参考)
本記事に記載の情報は執筆時点のものです。開園時間や展示動物に関する最新の情報は安佐動物公園の公式ウェブサイトでご確認ください。
| 項目 | 情報 |
| 名称 | 広島市安佐動物公園 (Asa Zoological Park) |
| 所在地 | 〒731-3355 広島市安佐北区安佐町大字動物園 |
| 開園時間・休園日 | 公式サイトをご確認ください。 |
| 連絡先 | 082-838-1111(代表) |
ゾーン6と7を巡る旅は、遠い国のアニマルプラネットを見るのではなく、私たち自身の足元にある自然の危機を知る旅です。ぜひ、動物園を訪れて、彼らの命の重みを感じてみてください。


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