岩場や砂浜でよく見かけるウニやヒトデ。彼らは一見、ただそこに静止している、あるいはゆっくりと動く生き物のように見えます。しかし、彼らの「移動」の仕組みには、驚くべき秘密が隠されています。
宮島水族館(みやじマリン)の「生きもののいる風景」やタッチプール(ふれあいエリア)では、これらの**棘皮動物(きょくひどうぶつ)**を間近で観察できます。
この記事では、ウニとヒトデがどのようにして動き、私たちを驚かせる生活を送っているのか、その意外な生態をご紹介します。
※この記事に掲載している画像はイメージです。実際の団体、個人、店舗、商品などとは異なる場合があります。
1. ウニの意外な「歩行」システム
全身が鋭い棘に覆われたウニ。その外見からは想像しにくいですが、彼らは非常に巧妙な方法で移動しています。
ウニの「歩く」仕組み
- トゲと管足(かんそく)の連携: ウニは、全身の棘を動かして体を支えたり、向きを変えたりします。そして、棘の間から多数の管足と呼ばれる細長い器官を伸ばします。
- 水の力で伸縮: この管足は、内部の体液の圧力(水圧)によって伸縮し、先端の吸盤を使って岩や水槽の壁に吸着します。この管足を次々と伸ばしたり縮めたりすることで、ウニはゆっくりと、しかし確実に**「歩いて」**移動することができるのです。
- 視覚の意外な真実: 最新の研究では、ウニの体全体が光を感じる眼のような役割を果たしている可能性も示唆されています。トゲに覆われた体で、光の方向を感知しながら進んでいるのかもしれません。
2. ヒトデは水槽の「壁を走る」!
ヒトデは星形をしており、その体の裏側を観察すると、ウニと同じく驚くべき器官が見られます。ヒトデに触れる際は、生体に配慮し、優しく観察しましょう。

ヒトデの「走る」仕組み
- 5本の歩帯: ヒトデは五放射相称という特徴を持ち、5本の腕の裏側(海底側)に、管足が並ぶ歩帯があります。
- 驚きの推進力: この歩帯に並ぶ数多くの管足が、水を出し入れして伸縮し、吸盤を使って海底や水槽のガラス面を次々と掴むことで移動します。その動きは、地面を這うというより、垂直なガラス面もスイスイと登る様子から、勢いよく「走って」いるようにも見えます。
- 肉食のハンター: のんびりした見た目に反して、ヒトデの仲間には貝や甲殻類などを捕食する活発な捕食者が含まれます。獲物を見つけると、管足を使ってゆっくりと近づき、なんと胃袋を体外に出して獲物を消化吸収するという、独特な方法で食事をします。
3. 宮島水族館での観察ポイント
これらの「トゲトゲ生物」は、宮島水族館の「瀬戸内海の身近な生きもの」や、ふれあいエリアなどで観察できます。彼らの動きを観察することで、その意外な生態と、体の進化の面白さを発見できます。
- 観察リスト:
- 管足の動き: ウニやヒトデの裏側、またはガラスに張り付いている部分の管足が、どのように一本一本動いているかを見てみましょう。
- 移動速度: 一見止まっているように見えますが、しばらく目を離さずにいると、彼らが着実に移動しているのがわかります。
- ふれあい体験: 生き物に直接触れることができる体験エリアを設けている場合がありますが、展示内容やルールは時期や条件によって変わります。 来館前に必ず宮島水族館の公式サイトで最新情報をご確認ください。
宮島水族館で、普段気にも留めない地味な生物たちの、ダイナミックで巧妙な生活の知恵を感じ取ってみてください。


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