【命のバトン】「どうしても飼えなくなった」時の選択肢と、終生飼養の責任

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ペットは家族の一員です。共に過ごす時間はかけがえのない宝物であり、その小さな命を守り、最後まで責任をもって飼育する**「終生飼養」**が飼い主の義務として法律上も明確に定められています。

しかし、飼い主の病気や長期入院、経済的な困窮、災害、あるいは予期せぬ転居など、やむを得ない事情で「どうしても飼い続けることが困難になった」という状況に直面することがあります。

飼い主が最後に取るべき行動は、「捨てる(遺棄)」という犯罪行為ではなく、その命が最後まで安全に暮らせるように道を探す**「責任のバトン」**をつなぐことです。ここでは、飼い主が取るべき責任ある行動と、広島県内で相談できる窓口を紹介します。


※この記事に掲載している画像はイメージです。実際の団体、個人、店舗、商品などとは異なる場合があります。


1. 終生飼養の原則と「遺棄」の法的リスク

動物の愛護及び管理に関する法律(動物愛護管理法)において、動物の飼い主は終生飼養に努めることが責務とされています。

  • 終生飼養の原則: ペットがその命を終えるまで、適切に飼い養う責任を負うこと。
  • 引取り拒否の可能性: 現在、自治体(動物愛護センターなど)は、終生飼養の原則に反する理由(例:高齢や病気になった、しつけができない、販売が困難になったなど)での犬猫の引取りを拒否できることが法律で定められています。
  • 動物を捨てることは犯罪: どんな理由であれ、動物を捨てる行為(遺棄)は犯罪であり、100万円以下の罰金に処せられる可能性があります。

2. 「どうしても飼えない」時に取るべき4つの行動

やむを得ない事情で飼育継続が困難になった場合でも、飼い主には「新たな飼い主を見つける努力」が課せられています。

(1) まずはあらゆる手段で新しい飼い主を探す

これが飼い主の最大の責任であり、最優先の行動です。

  • 親族・知人・友人への相談: 身近で信頼できる人に、まずは一時預かり、または新しい飼い主になってもらえないか相談します。
  • 動物病院への相談: かかりつけの動物病院に、里親募集のチラシ掲示や紹介ができないか相談します。
  • インターネットの活用: 信頼できる里親募集サイトや、SNSなどを通じて、条件を明記した上で募集します。
  • 譲渡会への参加: 動物愛護団体などが開催する譲渡会に参加し、多くの人に動物の存在を知ってもらう機会を作ります。

(2) 動物愛護団体に相談する

広島県内には、動物の保護活動や譲渡活動を積極的に行っているNPO法人や団体が存在します。

  • NPO法人などへの相談のメリット:団体が運営するシェルターで保護し、新たな里親を探す活動を行ってくれることがあります。ただし、施設の収容能力や運営状況によって、必ず引き取りが可能とは限らない点に注意が必要です。また、多くの場合、保護活動の維持のために寄付金などの協力が求められます。

(3) 飼育継続のための「問題解決」を模索する

「しつけができない」「無駄吠えがひどい」といった問題が理由である場合は、問題を解決することで飼育を継続できる可能性があります。

  • しつけ相談: 動物病院や専門のトレーナーに相談し、問題行動の改善に取り組みましょう。
  • 一時預かりの検討: 入院などの一時的な事情であれば、ペットホテルやシッターサービス、信頼できる友人などに一時預かりを依頼することを検討しましょう。

(4) 自治体の動物愛護センターに相談する

上記(1)~(3)の努力を尽くしても、なお新しい飼い主が見つからず、真にやむを得ない事情があると判断される場合に限り、自治体(動物愛護センター)への引取り相談が可能です。

  • 事前相談が必須: 広島県内の各動物愛護センターでは、必ず事前に電話で相談し、引取り理由の詳細な確認を受けなければなりません。事前相談なしに動物を持ち込んでも、引取りを拒否される場合があります。
  • 引取り手数料: 飼い主からの引取りは、行政機関であっても有料(手数料がかかる)となります。

3. 広島県内の主な相談窓口

相談の種類主な相談先連絡先(一例)備考
動物の引取り・飼い方全般(行政)広島市動物愛護センター082-243-6058広島市にお住まいの方
動物の引取り・飼い方全般(行政)広島県動物愛護センター0848-60-8511広島市・呉市・福山市以外にお住まいの方
里親探し・保護活動(民間)ピースワンコ・ジャパン 広島譲渡センター082-554-6466犬の譲渡中心。
里親探し・保護活動(民間)NPO法人 みなしご救援隊 犬猫譲渡センター082-205-1155犬猫の譲渡活動を行うNPO法人。

※注: 行政機関、および民間の愛護団体は、それぞれ対応できる範囲や条件が異なります。必ず事前に電話で詳細を確認し、動物が安全な道を歩めるよう、誠意をもって相談しましょう。

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