古くから「神の使い」として大切にされてきた宮島のシカ。その愛らしい姿は、多くの観光客の心を癒します。しかし、近年、シカと人との間でトラブルが増加し、シカの健康にも悪影響が出ていることが問題となっています。
シカのかわいさの裏に潜むリスクを理解し、お互いにとって安全で快適な宮島観光を実現するため、観光客の皆さまに必ず守っていただきたいルールと、トラブルを避けるための心得をご紹介します。
※この記事に掲載している画像はイメージです。実際の団体、個人、店舗、商品などとは異なる場合があります。
なぜトラブルが起こる?シカの生態と宮島の現状
宮島のシカは野生動物であり、その生活圏と観光客の行動範囲が重なることでトラブルが発生しやすくなります。特に、シカが人の食べ物に依存してしまうことが、様々な問題を引き起こす主な原因です。
<シカと人、両方にとっての深刻な問題>
- 人への危害: 食べ物を求めて人に近づくシカが増え、角で突く、蹴る、噛みつくといった人身被害のリスクが高まります。
- 持ち物の被害: 観光客のバッグや紙袋などを食べ物と誤認し、中身を荒らしたり持ち去ったりする被害が日常的に発生しています。
- シカの健康被害: 人間の食べ物や、ゴミとして捨てられたビニール袋、プラスチックなどを誤って食べ、胃の中に不消化物がたまり、最悪の場合、命に関わるケースも報告されています。
- 衛生面への影響: シカの糞尿による衛生面での苦情や、シカに付着したマダニによる健康被害の可能性も指摘されています。
トラブルを避けるために!観光客が守るべき3つの基本ルール
シカと人が安全に共存するため、広島県や廿日市市などの行政は、シカへの対応について明確なルールを定めています。宮島を訪れる全ての観光客は、野生動物であるシカの生活と、宮島の自然を守るために、これらのルールを厳守しましょう。
【宮島でシカとのトラブルを避けるために守るべきこと】
- 餌をやらない(鹿せんべいも含め、食べ物は与えない)
- 近づかない、触らない
- ゴミを捨てない

【重要】トラブル回避のための具体的な心得
上記3つの基本ルールに加え、宮島での行動で特に注意してほしい具体的なポイントをまとめました。
1. 食べ物や荷物の管理を徹底する
- 食べ物を隠す・しまう: 食べ物は必ずカバンの中にしまい、シカから見えないようにしてください。手に持ったり、カバンの外側のポケットに入れたりするのは厳禁です。
- 紙類にも注意: シカは紙も食べてしまうことがあります。地図やパンフレットなどもカバンの中にしまうようにしましょう。
- ゴミは必ず持ち帰るか、指定のゴミ箱へ: ポイ捨ては、シカの誤食に直結します。
2. シカと一定の距離を保つ
- 写真撮影時も距離を保つ: かわいいからと不用意に近づいたり、触ったりするのはやめましょう。シカが興奮したり、ストレスを感じたりして、思わぬ事故につながる可能性があります。
- 子どもの安全確保: 小さなお子様をお連れの方は、特にシカとの距離に注意し、お子様がシカに近づいたり餌を与えたりしないよう、保護者・引率者が責任をもって目を離さないでください。
3. シカの多い場所での行動に注意
- 座り込みを避ける: 桟橋周辺や土産物屋の近くなど、シカが集まりやすい場所での飲食や休憩のための座り込みは、シカが食べ物を求めて接近する原因になります。
まとめ
宮島のシカは、その愛らしさゆえに多くの人を惹きつけますが、彼らはあくまで「野生動物」です。人間の都合で餌を与えたり、無防備に接したりすることは、シカ自身の健康を害し、また、人とのトラブルを引き起こす原因となります。
宮島での貴重な時間を、シカにとっても人にとっても安全で心地よいものとするために、**「シカと近づきすぎない」**ことを心がけ、責任ある行動をお願いいたします。


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